介護福祉士専攻科

実践を通じて介護の知識と技術を深め、生きることの喜びを学びます。

今日、日本の社会は、高齢化が加速度的に進み、介護を必要としている老人が増加しています。
一方、受け入れの施設・設備・人材については地域により十分でないところもあります。そのために、家族がお世話をしなくてはいけない場合も多くみられます。

しかし、少子化・核家族化の中では、家庭での介護はなかなか困難な状況です。
こうした社会情勢の中、高齢化対策の一つとして、人間性豊かで、専門的な知識と技術を身につけた人材が必要だと考えます。

概要

定員
40人
年数
1年
取得資格
介護福祉士国家試験受験資格
※平成30年3月卒業生より、国家試験受験が必須となりました。
入学資格
厚生労働大臣が認定した保育士(保母)養成校において保育士(保母)資格を取得した者
今年度末までに指定保育士養成校において保育士資格を取得見込みの者

実習

  • 都内を中心に実習協力施設があります。授業で得た知識を実践することで、着実に身に付けていきます。そして第一・第二の段階ごとの実習で、次第に介護知識と介護技術を深めます。
  • 実習では、施設内又は在宅で生活している高齢者、障害者(児)に接し、介護の実際を体験して学び、介護福祉士としての役割と自覚を確かなものにしていきます。

教育課程

時間割

※年度により若干異なります

前期のある週

Mon.
1(9:10〜10:40) 介護の基本I
2(10:50〜12:20) 介護の基本I
3(13:10〜14:40) コミュニケーション(点)
4(14:50〜16:20) 生活支援技術VI
Tue.
1(9:10〜10:40) 介護過程I
2(10:50〜12:20) 介護過程I
3(13:10〜14:40) 生活支援技術II
4(14:50〜16:20) 生活支援技術II
Wed.
1(9:10〜10:40) コミュニケーション
2(10:50〜12:20) -
3(13:10〜14:40) 総合演習I
4(14:50〜16:20) 総合演習I
Thu.
1(9:10〜10:40) 生活支援技術I
2(10:50〜12:20) 生活支援技術I
3(13:10〜14:40) 障害の理解
4(14:50〜16:20) 生活支援技術IV
Fri.
1(9:10〜10:40) 生活支援技術III
2(10:50〜12:20) 生活支援技術III
3(13:10〜14:40) 発達と老化
4(14:50〜16:20) 発達と老化

※13:00よりホームルーム

後期のある週

Mon.
1(9:10〜10:40) 介護の基本III
2(10:50〜12:20) 介護の基本III
3(13:10〜14:40) コミュニケーション(手話)
4(14:50〜16:20) -
Tue.
1(9:10〜10:40) 介護過程
2(10:50〜12:20) 介護過程
3(13:10〜14:40) 介護の基本II
4(14:50〜16:20) 介護の基本II
Wed.
1(9:10〜10:40) 介護の基本V
2(10:50〜12:20) 介護の基本V
3(13:10〜14:40) 人間と社会
4(14:50〜16:20) 総合演習II
Thu.
1(9:10〜10:40) 生活支援技術V
2(10:50〜12:20) 生活の基本IV
3(13:10〜14:40) 認知症の理解
4(14:50〜16:20) 認知症の理解
Fri.
1(9:10〜10:40) 生活支援技術VIII
2(10:50〜12:20) 生活支援技術VIII
3(13:10〜14:40) こころとからだのしくみ
4(14:50〜16:20) こころとからだのしくみ

※13:00よりホームルーム

生徒の声

やりがいを肌で感じました。

私は本校保育科を昨年卒業しました。保育科実習の中で介護に興味が湧き、是非資格を取りたいと思い、介護福祉士専攻科への進学を決めました。3年間で3つの資格(保育士・幼稚園教員・介護福祉士)が取れることが最大の魅力ですね。保育系と介護系との違いは、やはり実習の雰囲気にあります。保育とは違い、共に過ごし生活する喜び、そして生きる喜びを互いに感じながら成長できるというやりがいを肌で感じました。将来は人との関わりを大切にする介護福祉士になりたいです。

介護福祉士専攻科 小原直子さん

教師の声

人生のどこかで、きっと役立つ

介護福祉士専攻科では、保育科で学ぶ基礎の上に介護福祉士として必要な学習を1年間で学びます。普通2年間で学習する内容を1年で修得する訳ですから、実習を中心とした密度の高い時間割が組まれています。高齢者や障害を持った方と直接触れ合うため、知識や技術だけでなく、コミュニケーション力などの知恵が身に付くことも魅力の一つです。また、運動会や合唱交歓会などの学校行事では、みんなで力を合わせて楽しむことで、例年いくつもの賞を受賞しています。このように仲間との触れ合いを大切にしながら、実習や行事などに積極的に参加することで、きっと人生に役立つ経験が積めると思います。

清水喜代子 先生

働きながら学べる2部(夜間部)について

いろいろな事情から、Ⅱ部を選ぶ人がたくさんいますが、授業の内容は、Ⅰ部・Ⅱ部ともに同じで、卒業後に関しても就職率や求人数等で不利になることはありません。
それどころか、現場での評価はⅡ部の学生の方が断然高いのです。

  • Ⅱ部へ入学した方の中で、希望者には「保育助手」の仕事を紹介しています。
    「保育助手」とは、幼稚園あるいは保育園等でのアルバイトで、通園バスの添乗や保育室の手伝いなど、園の仕事をするものです。正規の職員よりは低額ですが、給与も支給されます。2〜3年続けると学生自身の実績と自信にもなり、就職の時に大きなセールスポイントにもなります。
  • 保育助手の給与の例: 月給10〜12万円、賞与1〜2ヶ月分(各園により異なります)
  • 保育助手の仕事は、学校から希望者にできる限り紹介します。